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悪臭かどうかは個人の判断ではない

事業や人が生活するうえで全く匂いを出さないのは不可能です。しかしながらどんな臭いでもでも出して良いかというとそうではありません。「におい問題」の難しいところは人によって感じ方が異なることです。例えばある人にとって「全く問題ない」匂いであっても、またある人にとっては「耐え難い悪臭」と感じるはずです。
このように人によって感じ方が異なることを解決するために「受忍限度」というものが定められています。受忍限度というのは「通常人が我慢するべき限界の閾値」の事です。例えばある人がどんなに「自分は悪臭を出していない」と訴えたところで「受忍限度」を超える臭気が認められれば、それは対策をするべきですし、逆にどんなに「臭い」と訴えたところで「受忍限度」を超えていなければ我慢しなくてはならないというわけです。

 

悪臭・臭気の受忍限度と規制基準

 

悪臭と臭気指数による規制

以下の表は各地域における臭気指数による規制値です。これらの臭気指数が前述の受忍限度(耐えるべき限度の閾値)となります。これらの規制は悪臭防止法に基づいて規定されています。
例えば東京都の場合は地域を「住宅地域」「商業地域」「工業地域」の3つに分けそれぞれ臭気指数による規制値を定めています。東京都以外の地域においても住宅地における臭気指数の閾値はおおむね10~13程度となっています。

地域名 臭気指数基準
東京都 1種区域  住居系地域 10
東京都 2種区域  商業系地域 12
東京都 3種区域  工業系地域 13
北海道札幌市 10
岡山県赤坂町 13
静岡県浜松市 10
福岡県筑紫野市 12

悪臭問題解決には臭気指数の測定調査が必要

このように人によって感じ方の異なる「におい」ですが、どんなに自分にとっては臭くてたまらないものでも、その匂いが規制値や受忍限度を超えていることを明らかにしなくては悪臭発生源に対してやめさせることが出来ません。
したがって臭気センサー・匂いセンサーなどの計測器によって測定することによって定量化(数字)で示す必要があるのです。

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